2002年1月12日、「TOSS北極星とTOSSオホーツクの対決模擬授業」において、松岡宏之氏が行った模擬授業の追試である。
佐々木基スライド1.→卒業おめでとうを表示しておく。全ての準備が整っていることを確認して授業を開始する。
指示1.次の曲を聴いて下さい。
発問1.終わってから質問をします。
BGM1.「上を向いて歩こう」をイントロから35秒間流す。
発問2.涙がこぼれないように、どうするのですか?
列指名で3名に答えさせる。
スライド2.→「上を向いて歩こう」の歌詞の一部
「この歌は、日本だけでなく、全世界で大ヒットしました。「SUKIYAKI」という名で親しまれ、日本初の世界的ミリオンセラーとなりました。
昭和39年アメリカでゴールデンレコード賞を受けました。
現在まで1500万枚以上のセールスを記録し、日本のポップスが、世界の人の心をつかんだのでした。」
発問2.この歌を歌っている人をご存じですか。
挙手させて答えさせる。今回の授業では、反応のよい生徒1名が知っていてすぐに答えてくれた。知らない生徒ばかりの可能性があると感じた。
スライド3.→顔写真
「坂本九といいます。
彼は、歌手ですが、ボランティアの活動にも夢を抱いていきました。
障害者との交流を歌を通して広げていったのです。
その活動がテレビで放映されました。
さらに、昭和51年、日曜朝9:00からの30分間、「ふれあい広場・サンデー九」というテレビ番組が誕生しました。」
スライド4.→TV画面
「民放ではじめての福祉・ボランティアの番組でした。地味な番組でしたが、人気のある番組でした。
ところが、その番組は、9年で幕を閉じます・・」
発問3.その理由はなんだと思いますか?
考える時間を30秒ほどとってから、理由を尋ねる。本実践の場合、知っている生徒は誰もいなかった。挙手する生徒もいなかった。「保護者の方でわかる方はおりますか。」と尋ねると、お一人の手が上がった。
「昭和60年8月12日、日航機の乗客520人といっしょに、彼は、帰らぬ人になったのです。
深い悲しみにいる妻(柏木由紀子さん)のところに1通の手紙が届きました。」
ゆきこさん。
あんなにいい人が・・どうして・・・
今でも信じたくないのです。
悲しいときには、きゅうさんの やさしい笑顔を思い出します。
私は、広島県倉橋にいる障害者で、くみひもの仕事をしています。
私たち障害者に きゅうさんは、神様のようでした・・。
それなのに・・あまりにも・・ひどい・・
ゆきこさん・・おからだには気をつけてくださいね。
そして・・がんばってください。
「彼から生きていく力をもらった障害のある女の子が、今度は、妻の由紀子さんに生きていく力を与えたのでした。
由紀子さん・・どんなにうれしかったことでしょう・・。」
説明1.そんな由紀子さんに、もう一つうれしいことがおこりました。
スライド5.→星になった九ちゃん
「彼は、星になりました。
小さな星ですが、太陽の光を受けながら、彼は、これからも精一杯輝いていくのでしょう。」
BGM2.「見上げてごらん夜の星を」(イントロ(約20秒間)をカットして、歌詞の部分から35秒間流す。ボリュームを小さくして、音楽は流し続ける。)
「生きていく夢を描いていくこと・・そして、それが生きていく力になること・・でも、ときには、泣きたくなるときがあります。
そのときには、涙がこぼれないように、・・上をむいて歩いていきたい。
その上には、彼の星があるということを心に留めておきたいのです・・」
スライド6.→(涙がこぼれないように・・上をむいて歩いていくから・・。そしたら・・・ほめてね・・・パパ・・ 柏木由紀子)語りとともにエンターキーを押し、画面を進めていく。
CDから好きな曲を選んで録音し、BGMとして流す。(「見上げてごらん夜の星を」がお勧め)