2007年10月3日、1年生の学年集会で行った講話である。説明の画像をプロジェクターで投影して、話を進めた。生徒の顔は画面を向き、私語もほとんどなかった。集中して聞いていた様子である。立ち会った若手教師が、「思わず聞き入っていました」と感想を寄せてくれた。
佐々木基パワーポイント画像(←ダウンロードはここをクリックしてください)
下記指導言中の「」マークは、パワーポイントのスライドショーでクリックすることを表します。
説明1.3年生は今の時期、就職や進学の書類を書いています。
説明2.これは就職用の履歴書です。
この枠の中に、志望の動機を書きます。
高校時代に何を頑張ったか、会社で何を頑張るか、それを、200字の作文で表現するのです。
説明3.これは札幌大学の自己推薦書です。
説明4.これは、北海学園大学の志望理由書です。
800字から1200字の作文を書きます。
説明5.マスになっていない用紙もあります。
1行も残さずびっしり書きます。
説明6.どんなことを書くのか。
それは、何を頑張ったのか。どのように頑張ったのか。結果はどうだったのか。大学に進学したら何を頑張りたいのか。どのように頑張りたいのか。
頑張ったこととは具体的にどんなことか。
例えば。
行事で活躍しましたか。
この間、体育祭がありました。女子バスケット、男子サッカーが優勝しました。そういうことを書きます。1回戦で負けたって、いいのです。活躍というのは結果がすべてではありません。一生懸命頑張ったとわかる中身があればいいのです。
授業で活躍しましたか。
授業中に発表したとか、テストの成績が向上したとか、テストの上位何番に入ったとか。
部活動や委員会活動で活躍しましたか。
生活態度は立派ですか。
友人関係は円満ですか。
3年生の今頃、自己推薦書に書きたいことがたくさん出来るよう、今やるべきことを一つ一つしっかり取り組んでください。
あれも書きたい、これも書きたい、でも書く欄がこれしかない、何を書こうか、困ってしまう。
それくらい中身の濃い生活を送ってください。
説明7.自己推薦書に書く中身ができたら、今度は表現です。
話し言葉と書き言葉は違います。高校生にもなって、しゃべり言葉の作文を書いていたのでは、幼稚と判断されます。高校生にふさわしい文章言葉が使えて欲しい。そのためには、普段から、言葉遣いを丁寧にします。
例えば、職員室に来た時、「先生」としか言わないのじゃなくて、「先生、お仕事中失礼します」と言えるようになっておく。そうすると、作文の言葉遣いも良くなります。
目に見えるように表現します。
映画のワンシーンが思い浮かぶように具体的に表現するのです。読む人に強い印象を与えることが出来ます。
表現が上手になったら、形式を整えます。
段落。
内容のまとまりごとに段落分けをします。
段落の書き始めは1文字下げます。
段落分け、段落下げが出来ていないと、作文用紙の使い方も出来ないのか、といって、読んでももらえません。
日々の生活をしっかり取り組んで書く内容ができました。
説明8.では、表現はどこで練習しますか。
いま、生徒会機関誌の木苺の作文制作に取りかかっていることでしょう。
行事の時の作文もあります。映画感想文や宿泊研修の感想文を書きましたね。
このように、学校では作文を書かせる機会がありますが、こうした機会を利用して、表現の練習をします。
3年生の今頃、志望動機書にたくさんのことが書けるように日々の生活をしっかりと積み上げ、作文の書き方を練習してください。
説明9.皆さんが生活をしっかりと積み上げていけば、先生方も皆さんを応援することが出来ます。
これが進学の内申書です。
部活動や委員会活動は、1つよりも2つ、3つの方がいいに決まっている。
所見も1行より2行、3行書けた方がいいに決まっている。
説明11.就職の内申書も同じです。
欠席や遅刻もそうです。
欠席0。小さな欄に書かれたたったの1文字ですが、その価値は見る人が見ればわかります。欠席1年12日、2年8日、3年3日、このように減っていく。その価値だって、見る人が見ればわかるのです。
皆さんが日々の生活の中で、欠席遅刻、挨拶・返事、言葉遣い、行事の取り組み、テスト、部活動、小さなことを一つ一つ積み上げることで、希望を実現する可能性は大きく高まっていくのです。
頑張ってください。