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慣性現象の理由が説明できる

TOSS石狩教育サークル 佐々木 基
開設2012/1/15、更新▽△/□/☆

【授業のねらい】
 慣性の性質が表れた自然現象に対して、「慣性」という言葉を使わずに、現象の仕組みを説明できる子どもを育てる。

【指導案】

 道具をさわらせない配慮を忘れない。

発問1.コップ。紙。10円玉。紙を勢いよくはじきます10円玉はどうなりますか。

  1. 紙と一緒に飛んでいく。
  2. 少し前方に飛んでいく。
  3. 真下に落ちる。

指示1.1番だと思う人。2番。3番。

 3に集中するはず。

指示2.実験しなさい。

 真下に落ちる。大半が当然と思う一方、意外に思う生徒もいる。

説明1.だるま落とし(演示)。10円玉と同じです。物体が持つこのような性質を慣性といいます。
指示3.慣性(手刀)。

「慣性」

説明2.慣性とはこういう性質です。
<画面>慣性=静止する物体がいつまでも同じ位置に静止を続ける性質。
指示4.ノートに写しなさい。

 ノートに書き写す。およそ1分程度。シーンと集中するはず。

発問2.10円玉がコップに入ったのは、なぜか。

「こう、説明します。静止する10円玉はいつまでも同じ位置に静止を続けるからです。実際は支えがなくなるので、重力に引かれて真下に落ちてしまうんだね」

発問2.水が満タンに入ったゴム風船です。ゴム風船を針で刺して割ったとき、中の水はどうなりますか。

  1. 大きく飛び散って落ちる
  2. 少し飛び散って落ちる
  3. 飛び散らずに落ちる

1番だと思う人。2番。3番。

 挙手により確認。

指示6.理由をノートに書きなさい。

「書けたら手を挙げます」

 挙手が5名を越えたら、代表1名に読ませる。

「静止する水がいつまでも同じ位置に静止を続けるから」

「同じ人」

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