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優性の法則

 エンドウの種をスライド写真で提示しながら進めていく。15分程度の短い時間で完結する。授業のパーツとして利用できる。ほとんど説明しない指導でありながら、生徒は納得した表情をする。

TOSS石狩教育サークル 佐々木 基
開設2012/07/15、更新2012/07/22

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説明1. エンドウの種です。いろんな種がありますね。色も形も大きさも様々です。種の形が丸。この種をまきます。花が咲き、種ができます。
発問1. 種の形はどうなりますか。丸ですか。違いますか。
指示1. 丸になると思う人(挙手をさせる)。丸ではない(挙手をさせる)。

正解は、丸になります。

何度種を作っても丸の形になる時、丸の純系といいます。

指示2. みんなで言います。丸の純系、さんはい。

「丸の純系」

この事を画面のように表します。

指示3. ノートに、写しなさい。

できたらできました。

これはこういう意味です。(図を指し示しながら)”丸のめしべに丸の花粉が受粉して、できた種は丸くなる。”

丸のめしべとは、”丸の種から育ったエンドウに咲いた花のめしべ”という意味である。

指示4. みんなで言います。さんはい。

「丸のめしべに丸の花粉が受粉して、できた種は丸くなる。」

説明2. エンドウには、しわの種があります。この種をまきます。花が咲き、種ができます。
発問2. 種の形はどうなりますか。しわですか。違いますか。
指示5. しわになると思う人(挙手をさせる)。しわではない(挙手をさせる)。

正解はしわになります。

発問3. 何度種を作ってもしわの形になる時、何といいますか。
指示6. みんなでさんはい。

「しわの純系」

指示7. この事を表す図を書きなさい。できたら、ノートを持ってきます。先着10名。

持ってこさせたノートをチェックして、板書させる。

「あっていたら丸。間違えていたら、直します。できなかった人は移しておきます」

指示8. この図を説明します。挑戦する人(挙手)

「しわのめしべにしわの花粉が受粉して、できた種はしわにくなる。」

うまく言えても言えなくても、挑戦したことを褒める。うまく言えていたら、さらに褒める。

しわのめしべとは、”しわの種から育ったエンドウに咲いた花のめしべ”という意味である。

指示9. みんなで言います。さんはい。

「しわのめしべにしわの花粉が受粉して、できた種はしわにくなる。」よし!

説明3. 丸の種としわの種を植えます。丸のめしべにしわの花粉を受粉させます。雑種を作ります。
発問4. できた種はどんな形になりますか。
指示10. 予想の絵をノートに書きます。時間は1分。どうぞ。

机間巡視して、書けている生徒を指名して板書させる。

思いつかない人は黒板を参考にしていいですよ。

これを実験で確かめた人がいます。1860年頃の人。メンデルです。結果は。(間)すべて丸になります。あっていた人は丸。

発問5. このことを何と言いますか。
指示11. 教科書から見つけて、ノートに書きなさい

みんなで、さんはい

「優性の法則」

その通り。丸!