スキー授業の出席点呼は一番に終われ。
指示1.
3班A、ここに整列!
1組、青木君、井川君、・・・・
リフトに乗ります。移動!
生徒たちは集合場所に指定されたところに何とはなく集まっていた。一般客の迷惑も構わず、通路に固まっている生徒が大勢いる。
「もっと前に行きなさい。一般のお客さんのためにどけなさい。」
と一声かけて、移動を促す。前の方の集団は班毎の列になっているようで、なっていない。気の早い生徒はもうスキーを履いている。こうなると、整列もままならない。「整列」とは言ったものの、整列完了を待たずに点呼をはじめる。
18名中、2名の返事がなかった。クラスの子にバスに乗っていたかどうかを聞いた。一人は欠席、もう一人はスキー場に向かう路上で見かけたということを確認した。この生徒は遅刻と判断し、移動を決断した。
約200名の生徒が技術レベルごとに集まり、出席を取る。出席を取り終わると200名がリフトに殺到する。わずかの時間差でリフトの待ち時間が大きく違ってくる。自分が担当する班はリフト乗車1番乗りである。
「法則化は待ちません。」「法則化は時間通り。」