2回のスキー学習の到達目標を簡潔に明示する。自信を持って語れば、生徒は必ずその気になる。
説明1.
スキーをはずして先生のまわりに集まりなさい。もっと近くに寄りなさい。
これからパラレルターンの練習をします。スキーをそろえる滑り方です。これが出来ると、良い成績がつきます。皆さんに良い成績を取ってもらいたいので、先生の指示通り滑って下さい。
平らで広い場所、まわりの邪魔にならない場所を選び、生徒を集めてしゃがませる。スキー学習でスキー板をはずして集まることはめったにないことなので、「もっと近くに寄りなさい。」の一言は是非必要である。目が行き届けば私語が減り、指示が徹底する。
発問1.
どんな初心者でもスキーを平行に出来るときがあります。それはいつですか。
わかった人、発表して下さい。
反応の良い生徒がいたら、口々に何か発表するだろう。
正解がでたら「すごい。よくわかったなぁ。さすが高校生です。」などと大いに褒める。
反応がなければ、教師が自分で正解を言う。
説明2.
直滑降の時(資料7)(←クリックすると新しい窓が開きます。)と真横を向いているとき(資料8)(←クリックすると新しい窓が開きます。)は誰でもスキーを平行に出来ます。皆さんもできますね。問題は直滑降から真横に移るときと、真横から直滑降に移るときです。
今日は直滑降から真横に移るところを練習します。(図をストックで指し示す。=資料9)(←クリックすると新しい窓が開きます。)
はじめに、プルークボーゲンで直滑降から真横に滑ります。次に同じことを片足でやります。片足でもバランスよく上手に出来るようになれば、浮いた足はいつでも平行に出来ます。(身振りで説明する。=資料10(←クリックすると新しい窓が開きます。))これでパラレルターンの半分が完成です。
次回は真横から直滑降に移るところを片足で練習します。両方出来るようになればパラレルターンが完成します。
何か質問がありますか。
今回、質問は出なかった。もし、ここで質問が出るとすれば、説明と演技が良くないと言うことである。もっと言葉を削り、わかりやすいものにしていきたい。
発問2.
念のため、今日練習することを確認します。言える人、手を挙げなさい。
はい、どうぞ。(手のひら全体で生徒を指し、指名する。次々に生徒に発表させる。)
「直滑降から真横に移るとき。」
その通りです。直滑降から真横に移るとき、片足で滑るのです。では、スキーを履きなさい。